ストレスチェック面接指導の費用条件:地産保の無料支援も解説
著者・監修 ・ YDAIコンサルティング株式会社 代表
目次
ストレスチェック後の面接指導は、委託先の料金条件を確認し、50人未満の事業場では地域産業保健センターへの依頼も選択肢になります。費用の水準を一般化するのではなく、面接指導の対象、依頼方法、料金体系に含まれる範囲、情報管理を同じ順番で確認することが大切です。
面接指導は、ストレスチェックの実施全体や集団分析とは別に確認する業務です。法人サービスとの契約を検討する場面では、個人の健康情報を問い合わせで集めず、事業場として必要な体制と条件を確認する形にします。
面接指導の料金条件を確認する前提
面接指導の料金条件は、金額だけで比較せず、何が含まれるかを先に確認します。面接指導の対象となる手順と、外部機関または地域産業保健センターへ依頼する場面を分けることで、説明内容をそろえられます。

| 確認項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 面接指導の対象 | 高ストレス者の申出と実施の流れ |
| 依頼先 | 法人サービスまたは地域産業保健センターの利用条件 |
| 料金体系 | 面接指導が含まれる範囲と追加対応の条件 |
| 情報管理 | 結果の記録、連絡経路、保存の扱い |
依頼先ごとの料金条件を確認する
小規模事業場向けマニュアルは、外部機関に説明を求める項目として、料金体系、基本料金、オプション料金の明示を挙げています。面接指導については、依頼先、担当医師、面接指導以外の相談対応も確認する項目です。[出典:小規模事業場ストレスチェック制度実施マニュアル第2章、確認日:2026年9月5日]
面接指導のオプションがある場合は、回数によらない一括の契約か、実際に面接指導が行われた場合に料金が発生するかなど、算定方法を説明してもらいます。金額の相場や特定の法人サービスの優劣は示さず、同じ条件を比較表に記録することを優先します。[出典:小規模事業場ストレスチェック制度実施マニュアル第2章、確認日:2026年9月5日]
面接指導の対象と申出を整理する
労働安全衛生法第66条の10第3項は、高ストレス者から申出があった場合に医師による面接指導を行う仕組みを定めています。労働安全衛生規則第52条の15は、検査を行った医師等が面接指導を受ける必要があると認めた高ストレス者を対象要件として示しています。[出典:労働安全衛生法第66条の10第3項、労働安全衛生規則第52条の15、確認日:2026年9月5日]
労働安全衛生規則第52条の16では、申出があったときは遅滞なく面接指導を行うと定めています。契約の検討では、誰が個人結果を把握するかではなく、依頼の連絡経路、事業場側の窓口、記録の取扱いを確認し、個人の健康情報を不必要に集めない形にします。[出典:労働安全衛生規則第52条の16、確認日:2026年9月5日]

50人未満で使える無料支援
労働者数50人未満の事業場では、地域産業保健センターを医師の面接指導の依頼先として確認できます。無料支援の対象と範囲を確認し、ストレスチェックの配信回収や継続運用と混同しないことが必要です。

地域産業保健センターへ依頼する条件
小規模事業場向けマニュアルは、労働者数50人未満の事業場における医師の面接指導を、最寄りの地域産業保健センターへ依頼して無料で受けられると案内しています。利用前には、事業場の人数、所在地、相談内容を整理し、地域の窓口で条件を確認します。[出典:小規模事業場ストレスチェック制度実施マニュアル第2章、確認日:2026年9月5日]
地域産業保健センターは、労働者数50人未満の小規模事業場の事業者と労働者へ、原則無料で産業保健支援を提供しています。利用可否や具体的な相談の進め方は地域ごとに確認し、個人の健康情報をサイト上に送るのではなく、事業場の窓口として連絡します。[出典:地域産業保健センター、確認日:2026年9月5日]
無料支援の範囲を確認する
地域産業保健センターの支援には、長時間労働者への医師による面接指導の相談、健康相談窓口、個別訪問による産業保健指導が含まれます。ストレスチェックの調査票を全従業員へ配信し、回収し、集計する代行メニューとしては扱わないため、実施運用が必要な場合は別に範囲を確認します。[出典:地域産業保健センター、確認日:2026年9月5日]
面接指導の依頼先を確認するときは、地域産業保健センターを利用できる条件と、法人サービスが説明する対応範囲を同じ表に記録します。無料支援の存在だけで、すべての実施工程や情報管理が含まれると考えないことが重要です。
委託先の料金条件をそろえる
料金条件をそろえる目的は、価格だけでなく、説明されたサービス範囲を正確に比べることです。実施体制、面接指導、情報管理を分けて確認すれば、別料金となる対応や事業場側で準備する事項を見落としにくくなります。

料金体系に含まれる範囲を確認する
外部機関へ説明を求める際は、実施者と実施事務に関わる体制、実施事務経費、システム提供、データ保管など、実施に不可分な費用がどの範囲に含まれるかを確認します。これらがオプションとして扱われる場合は、料金設定について十分な説明を受けることが、厚生労働省マニュアルで示されています。[出典:小規模事業場ストレスチェック制度実施マニュアル第2章、確認日:2026年9月5日]
面接指導についても、通常の説明に含まれる対応、別に確認する対応、実施があった場合の連絡方法を分けます。金額を一般的な相場として扱わず、事業場が受けた説明を確認表へ記録して、条件をそろえます。
面接指導以外の相談対応を確認する
面接指導の契約条件では、面接そのものだけでなく、面接指導以外の相談対応が含まれるかを確認します。外部機関への事前説明では、面接指導の依頼先、担当医師、面接指導以外の相談対応を説明項目として確認します。[出典:小規模事業場ストレスチェック制度実施マニュアル第2章、確認日:2026年9月5日]
相談対応の範囲は、事業場の連絡担当者が確認し、個別の医療上の判断を記事や契約条件だけで行わないようにします。依頼先の選択肢、連絡可能な時間帯、緊急時の扱いなど、実際の運用に関わる点を確認表に残します。
料金条件と情報管理の確認表を作る
確認表では、料金体系、面接指導の依頼方法、相談対応、情報管理を横並びにします。情報管理の欄には、結果通知等の情報の流れ、結果の保存、問い合わせ対応を記録し、誰が個人結果を扱うかではなく、必要な権限と連絡経路を確認します。[出典:小規模事業場ストレスチェック制度実施マニュアル第2章、確認日:2026年9月5日]
面接指導の結果に基づく記録は、労働安全衛生規則第52条の18第1項により5年間保存します。保存方法や担当者は、料金条件と切り離さず、事業場の実施体制として確認しておくと、契約後の運用につながります。[出典:労働安全衛生規則第52条の18第1項、確認日:2026年9月5日]
| 確認項目 | 記録する内容 |
|---|---|
| 料金体系 | 含まれる対応、追加対応の条件、算定方法 |
| 面接指導 | 依頼先、担当、申出後の連絡経路 |
| 相談対応 | 面接以外に確認できる相談の範囲 |
| 情報管理 | 通知、保存、問い合わせの担当と経路 |
| 地域産業保健センター | 利用条件、相談する内容、窓口 |

まとめ
面接指導の費用条件は、金額だけでなく、依頼先、対象と申出の流れ、料金体系に含まれる範囲、情報管理を分けて確認します。50人未満の事業場では地域産業保健センターへの依頼も確認し、無料支援と実施運用の範囲を混同しないことが重要です。
ストレスチェックの公的支援はストレスチェックを無料でできる範囲、地域産業保健センターの対象と支援は地域産業保健センターでできること、ストレスチェック費用の確認の考え方はストレスチェック費用の仕組みを参照してください。
よくある質問
- Q. 面接指導の料金条件は何を確認しますか?
- 料金体系に何が含まれるか、面接指導の依頼方法、情報管理の扱いを確認します。料金の算定方法は断定せず、法人サービスへ確認する項目として整理し、実施体制、実施方法、面接指導、情報管理を同じ表に記録します。[出典:小規模事業場ストレスチェック制度実施マニュアル第2章・巻末資料「サービス内容事前説明書」、確認日:2026年9月5日] 一括の契約か、実際に面接指導が行われた場合に料金が発生するかなども確認項目です。金額だけを取り出して比較せず、同じ条件で説明を受けます。
- Q. 50人未満でも無料で面接指導を受けられますか?
- 50人未満の事業場では、地域産業保健センターに医師の面接指導を依頼して無料で受けられると、小規模事業場向けマニュアルに案内されています。利用条件や具体的な進め方は、最寄りの地域産業保健センターで確認してください。[出典:小規模事業場ストレスチェック制度実施マニュアル第2章、確認日:2026年9月5日] 地域産業保健センターは、面接指導の相談、健康相談、個別訪問による産業保健指導を原則無料で提供しています。調査の配信回収や集計を含む実施代行とは区別して使います。[出典:地域産業保健センター、確認日:2026年9月5日]
- Q. 委託先の費用条件で確認したいことは何ですか?
- 料金体系に含まれる範囲、面接指導の依頼方法、面接指導以外の相談対応、情報管理の扱いを確認します。地域産業保健センターを利用できる条件も別に確認し、無料支援の範囲と法人サービスの提供範囲を同じものとして扱わないようにします。[出典:小規模事業場ストレスチェック制度実施マニュアル第2章・巻末資料「サービス内容事前説明書」、確認日:2026年9月5日] 本記事では費用相場や法令上の費用負担を断定していません。事業場の人数、実施体制、依頼する業務が異なるため、説明内容を確認表に記録してから契約条件を比較します。
出典
- 1.小規模事業場ストレスチェック制度実施マニュアル(mhlw.go.jp)
- 2.地域産業保健センター(johas.go.jp)
- 3.労働安全衛生規則(laws.e-gov.go.jp)
- 4.労働安全衛生法(laws.e-gov.go.jp)